指導者にこそ学習と変化が必要ではないでしょうか

2019年7月31日 5時38分のNHK NEWS WEBに「トミー・ジョン手術 4割が高校生以下 野球指導者の意識改革を」と題した記事がありました。

この記事の信憑性や、「トミー・ジョン手術を行う国内でも有数の病院」とはいえ 1つの病院での数値に基づいた論評の妥当性の判断は私にはつけられませんが、それを差し引いてもショッキングな内容でした。

つい先日、大船渡高のエース 佐々木朗希投手の起用問題がメディアやプロ選手を巻き込んでの大きな議論になりました。
このトミー・ジョン手術の記事は、佐々木投手の起用問題をきっかけに関連する様々な情報に興味を持ち調べた結果、世に出た事実ということなのでしょうか。

私が一つだけ書かせていただきたいのは、大人が「子供がやりたがっている」「子供に後悔をさせたくない」「子供が…」ということを免罪符に、過度な練習や、過密日程での試合、圧迫的な指導などを正当化することを許してはいけないということです。

「君のために言ってるんだよ」
この言葉が、本当に純粋に言葉通りの意味で発せられていると感じたことは、私はほとんどありません。

指導者は、目の前の子供のどのような未来に対して、今のその選択をこなっているのでしょうか。
プロ野球選手になる未来?
野球を通じて磨いた人間力を発揮して社会で活躍する未来?

では、指導者であるあなたは、子供たちの未来のために今月何を学習しましたか?
どんな本を何冊読みましたか?
どんな人のどんな話を聞きに出かけましたか?
webでも構いません。どんなサイトで、どんなコラムや記事を読み、どんなニュースを見て、世界や社会のどのような変化や流れを知りましたか?

もし、「競技の指導で忙しいのでそんなことできない」
そう思ったあなたは、少なくとも学生の指導者としては不適格だと思います。
あなたの過去だけを材料に、目の前の子供の未来への歩みを支援することなどできるはずがありません。

視野を広く世の中を見てください。
様々な人に会って話をしてください。
自分自身の好奇心を呼び起こしてください。
学んでください。

それができないのであれば、学生を指導することから手をひいいてください。
指導者のみなさん、お願いします。
どちらかを選択し、実行してください。

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