様々なアスリートを指導する立場におられる、指導者や親御さんへ
ホープスの坂井です。
「裸の男とリーダーシップ」と呼ばれる動画があります。
みなさんはご覧になったことがありますか?
国内でこの動画が脚光を浴びたのは、鳩山由紀夫氏が首相だった時、彼のTwitterでこの動画のことを呟いた時です(ちなみにその時、鳩山氏にこの動画を見せたのが、文末にご紹介する私のチームビルディングにおける師匠、長尾 彰さんです)。
まずは、以下埋め込み動画を一度ご覧になってください。
今日のお話は、それからです。
(画像が非常にぶれていますので、画面酔いしないようご注意ください)
私もこの動画を様々な研修機会に題材として使用します。
・リーダーシップについて考える時
・フォロワーシップについて考える時
・群集心理のようなものについて考える時
などなど、です。
今日は、リーダーシップについて考えるヒントとしてみました。
あくまで、リーダーシップであり、リーダーではないことをご理解ください。
リーダーシップとは、誰もがどのような環境やタイミングにおいても発揮できるものだと考えられています。その点において、リーダーとは大きく異なります。
私はこのリーダーシップについて、
「(自らの言動によって)場を揺さぶること」
だと定義づけています。
先日、ある研修の場でコンビを組ませていただいた為末大さんは、次のようなニュアンスでリーダーシップとは何かをアスリートたちに伝えていました。
「まず、自分はいついかなる時でも自分がいる場に主体的に関与できるのだということを理解すること。さらには自分の手によって ”変えられるもの” と ”変えられないもの” があることを知っておくこと。その上で、適度に、程よく、時折、その力を場に対して行使してみること。」
共通しているなと私が感じたのは、
リーダーシップとは、人に対してではなく、場に対して行使するものだ
という点です。
たとえ2人だけであったとしても、そこには、私でも、あなたでもない、私とあなたがいることによって生じた何かがそこにあり、リーダーシップとはそこに対して行使するものだということです。
ですので、揺さぶるのは「相手」や「誰か」ではなく、その人たちとともに作り出している「場」なのです。
リーダーシップが、「相手や仲間を変えようとする行為」ではなく、「誰かとともに作り出した活動や行動を揺さぶろうとする行為」だと考えることができるようになれば、「それであれば自分も発揮してみようかな」と思える若いアスリートが増えるのではないでしょうか。
指導者のみなさまには、ぜひ以下のことをお願いしたいです。
1)リーダーシップとリーダーは、異なるものだということを理解してください。
2)その上で、リーダーシップの行使は人に対して行うものではないということも理解してください。
3)最後に、リーダーシップの形は人それぞれであり、その場に対して何かを試みている選手たちを、どうか温かく見守ってあげてください。
みなさまの選手たちが、それぞれのリーダーシップを発揮できることを、心より願っています。
★ 本日のブログに関連する一冊 ★
私の友人であり、チームビルディングの師匠である長尾 彰さんの新刊です。マンガ「宇宙兄弟」を片手にぜひご一読ください。
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